ビアターのブログ #FZXな日々

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15年目の3.11

ビアター

今年も3月11日が巡ってきました。被災地である大船渡市や陸前高田市では追悼式が静かに行われました。2011年から早くも15年が経過し、三陸沿岸の津波は30年に1回くらいの割合で襲来していますので、もう次の津波を警戒する時期に入ったことになります。


 1896年 明治三陸津波

 37年後

 1933年 昭和三陸津波

 27年後

 1960年 チリ地震津波

 51年後

 2011年 東日本大震災


津波の被害からはおおむね復興が進みましたが、福島第1原発の事故による被害からは全くといっていいほど復興は進んでいません。今なお2万人が居住地域からの避難生活を送っていますし、廃炉作業に至っては全く目途さえ立っていない状況です。


汚染水に含まれるトリチウムは半減期が12.3年だそうですので、あと10年もすれば影響はなくなるかもしれませんが、セシウム137の半減期は30年ですので、世代が交代するまで影響は続きます。ウラン238に至っては、半減期45億年だそうですので、たとえ人類の叡智によって廃炉できても地球がなくならない限り核のゴミであり続けます。


いきなり暗い話になってしまいましたが、私たちの通うグレイスハウス教会は東日本大震災をきっかけに、その支援活動の中から設立されました。大船渡をはじめとする東北の地にキリストの愛を伝えたいというのが私たちの教会の理念です。


震災後、台湾、シンガポール、カナダ、アメリカなど多くの国々から、被災した人々に笑顔を取り戻してほしいという人々が大船渡を訪れ、仮設住宅や災害公営住宅を訪問して交流してくださいました。


その働きが震災後15年経った今でも続いているのは、本当に感謝なことです。今年もシンガポールからEPJM(English Presbytery Japan Mission)チーム7名の方々が来られましたが、みな自費で休暇を取り日本に来てくださっています。毎年数チームの方々が来られますが、日本語も勉強して簡単な会話や自己紹介を日本語でしてくださいます。


今回私が一緒に行ったのは、大船渡市内の災害公営住宅の集会室を借りて行われている「ふまねっと」という健康体操の集まりでした。ここでは住宅にお住いの方々を中心に月1回インストラクターである齋藤満牧師の指導の下、約1時間ふまねっとという健康体操を行っています。

チームのメンバーも参加して体を動かし、終了後持ち寄りの茶菓を食べながら近況を伺ったり震災当時の生活のことをお話しいただいたりして、和やかな時を過ごします。シンガポールのお菓子とマンゴー


この日はEPJMチームが用意したシンガポールのお菓子やお茶を飲みながら、ビーズで腕輪を作る手芸教室も開かれました。参加したのは、80~90歳の方々でしたが、チームの若いメンバーに教わりながら自分の名前をビーズで腕輪にしました。

参加された方の多くは、震災前はそれぞれの家でご家族と一緒に暮らしておられましたが、震災で家を失い、家族の方が現在は仕事のため他の地域で暮らしておられたりして今は独りで暮らしている方がほとんどです。


かつて居住していた地域が異なるため、住民同士のつながりもなかなかできにくく引きこもりがちだそうですが、ふまねっとを通して健康維持のために頑張っておられます。EPJMのチームはそういった方々に寄り添ってひと時の笑顔を取り戻してもらおうと、地道に支援活動を続けておられます。


日本人同士でさえ、日々の生活に追われて他の人々のことなど構っておられない状況なのに、見知らぬ地にはるばる出かけてくださった彼らに私はイエス・キリストが語られたThe Good Samaritan(良きサマリヤ人)のたとえ話に出てくるサマリア人を見る思いがします。


イエス・キリストは「あなたも行って同じようにしなさい」(ルカによる福音書10章30-37節)と言われました。私たちも3.11を語り継ぎながら被災した人々のことを決して忘れないようにしたいと思います。

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