ほどなくお別れです

私の推している女優は、以前は吉岡里帆さんでしたが最近浜辺美波さんが美人になったなぁと気になり始めました。
彼女を初めて知ったのは「君の膵臓をたべたい」という映画でしたが、そのストーリーと演技のうまさに感動して好きになりました。NHKの朝ドラ「らんまん」で主人公の妻役を演じたので、毎朝目にするうちにますます彼女の魅力にひかれました。
TVドラマではその後他局で「ドクターホワイト」とか何回か目にしましたが、彼女の良さが生かされてないような気がして見ませんでした。「アリバイ崩し承ります」という時計屋の娘を演じていたのは、彼女の天真爛漫さがかわいくて何作か見ました。
「6人の嘘つきな大学生」や「ゴジラ ー1.0」という映画も見ましたが、イマイチでした。そんな時「ほどなくお別れです」という映画で主演するというのを聞き、映画館に足を運んでみました。
就活がうまくいかずひょんなことから葬祭プランナーのインターンになるという役でしたが、死者の声が聞こえるという特技を生かして、遺族の心に沿って葬儀をプランニングするというのは、本木雅弘と広末涼子でヒットした「おくりびと」を彷彿とさせるようでした。
私はクリスチャンで、聖書に書かれている死後の世界や死者の復活を信じていますが、この映画では交通事故や病気で突然亡くなってしまった人への惜別が中心に描かれていました。
私の息子もくも膜下出血で37歳の時、突然天に召されましたが、その時感じたどうしようもない悲しみやどうしてという疑問に対して、「ほどなくお別れです」は一つの慰めを示しているように思いました。
主演の浜辺美波さんや目黒蓮さんの熱演は、突然愛する人が亡くなってしまうという状況に漂うやるせなさとか悲壮さを、決してこれですべて終わりではないという一抹の希望を示しているようで、救いがありました。
たった一つ違和感があったのは、エンディングで流れる「アメージンググレイス」です。
映画の中では、どの葬儀も仏式だったと思うのですが、どうして読経ではなく讃美歌なのかというのがわかりませんでした。
一緒に見ていた妻も「えっ、なんで???」という驚きは同じでした。私たちクリスチャンは唯一の神様を信じ、その神様の独り子であるイエス・キリストの十字架の犠牲によって、何の価値も無い私たち人間が神様の御国である天国に招かれている、というのが死生観です。
そして、その神様を讃える歌が讃美歌であると思っていますが、神様を全く抜きにしてただメロディが美しいからとか、歌詞がいいからという理由でアメージンググレースが選ばれたとしたら、ちょっと違うんじゃないでしょうかと異議を唱えたくなりました。
ご利益があるからと初詣に神社に行き、子供がすくすくと育つようにと七五三を祝い、ご加護があるようにと安全祈願のためお祓いをするなら、葬儀も氏神様や神社でやった方がいいのではと思います。
結婚式はウェディングドレスを着たいからホテルのチャペルで行い、プレゼントが欲しいからクリスマスを祝うというのはあまりにも身勝手ではないでしょうか。
私たちの人生は喜びや楽しみばかりでなく、苦しみや困難や悲しみが襲ってくることもありますが、そんな時も心に平安をもって過ごせるようにしたいものです。信仰というのは、私たちが生きていくうえで、毎日毎日神様を見上げて神様とともに生活することで、神様を礼拝するということは真の神様について知ることから始まります。
死ねば皆天国で幸せに過ごせるというのは、ただの幻想であって、聖書にははっきりと死後裁きがあると書かれています。その裁きとは生前に良いことをしたか悪いことをしたかという裁きではなく、キリストを信じたか否かという裁きです。
私たちは与えられた人生の中で良いことをするかどうかではなく、神様に出会うかどうかということを裁かれるというのです。私たちを作られた神様にどうすれば出会えるのか、ということが問題なのです。
この映画を観て、私たちの信じている神様について、死後のことについてもっともっと語っていかなければならないなぁと思いました。死後私たちはどうなるのかということを正しく知ってこそ充実した人生を送ることができるのだと思います。