オーストラリア旅行 ~おまけ編

1.機内にて
空席待ちで乗るわけだから、席を選ぶことなど出来ない相談だが、そこは娘の人徳というべきか役得というべきか、カウンターでチェックインをする同僚がいろいろ便宜を図ってくれた。今回もエコノミーの一番前にある非常口の横の席をとってくれた。
足元が広々とした特等席だが、ここは10000円の別料金が必要だそうだ。ただし、非常時に協力するという条件に同意すると料金は無料になる。

娘によると、この席に座るとCAのお姉さんがやって来て、マニュアルを見せながら説明する。その時に英語で説明されたら「OK!」と相槌を打ち、韓国語で説明されたら、「ネェ!」と相槌を打たねばならない。娘に言われるまま、相槌の練習を繰り返し行った。
搭乗すると、すぐCAのお姉さんがやって来てマニュアルを見せながら説明を初めた。韓国語だった。「ネェ、ネェ!」とうなづく娘の横で、余計なことを言わないように神妙に聞いているふりをした。もし事故になって救助のお手伝いができなかったら、乗客の皆さんごめんなさいである。
チェックインの時気付いたことがもう一つあった。荷物のタグの他にオレンジ色のラベルを着けたので、「あれは何?」と聞いてみると、「PRIORITY」ラベルと言って、荷物を受け取るベルトコンベヤに先に流すしるしで、ファーストクラスやビジネスクラスの客の荷物に着けるものだそうだ。

荷物の受け取りでもエコノミーは差別されているんだな、と料金だけがモノを言う航空会社のシステムにはビンボー人としてカチンときたが、まあ、娘の場合は、関係者だから優遇されたわけではなく、チェックイン担当者の忖度だそうな。

夜の長時間フライトは、寝られればそれに越したことはないが、寝られない時には、ビデオ視聴という楽しみがあり、公開されたばかりの最新作が見られたりする。今回は「パッセンジャー」という作品を観ることができた。
他の星へ120年間かけて移住するSFものだが、乗客が眠っている間にロケットが目的地に着くという設定が、10時間眠っている間に目的地に着くという今の状況と重なり面白かった。近年マレーシア航空機が行方不明になったが、あの乗客たちは天国で目覚めたのだろうか。
2.天体の動き
オーストラリアは南半球にあるので、私たち北半球に住む者には「あれ?」と思うことが幾つかあった。低気圧の渦が時計回りだと、聞いたことはあったが、実際に天気予報で高気圧が台風と同じ渦の向き(反時計回り)に描かれていたので本当なんだと納得した。
意外に知らなかったのが、三日月の形である。北半球では、右下の方が光っているのだが、オーストラリアでは左下が光っていた。しかも、北半球では太陽や月は東→南→西と弧を描くのだが、南半球では東→北→西と弧を描くので、まるで東に沈んでいくような錯覚がしてびっくりした。
3.トイレ事情
外国に行くとトイレの便器が国によって違うのがとても興味深い。オーストラリアではほとんどの便器で、水を流すボタンが上についていた。ボタンは一つのもあれば、二つに分かれているものもあった。

シドニー空港で最初に入ったトイレでは、男性便器の位置がやたら高く、オーストラリア人ってこんなに足が長いの?子どもはどうするの?と驚いたが、トイレの多くは男性、女性、障がい者用、家族(Family)用の4つに分かれていた。子どもは家族用トイレに親と一緒に入るのだろう。


また、公衆トイレでは男性用は一人一人分かれていないものも多く、みんなで連れションをしていた。そういえば、昔の駅のトイレや学校の男子トイレはこのスタイルであったが、最近の日本では全く目にしなくなった。

4.交通事情
オーストラリアの大きさを感じさせたのがシドニーの鉄道だ。なんと、市内を走るすべての列車が2階建てで中の席は3人席と2人席が並び、新幹線と同じような広さだった。


むしろ、郊外に行く長距離列車は、日本の列車と同じような大きさで小さかった。オーストラリアは広いので、他の都市には飛行機で行くことが多く、列車の乗客は少ないのだろう。2階建ては都市部の通勤ラッシュをさばくためなのだろうか。

乗用車はというと、市内を走っている車は、シドニーでもメルボルンでも5割がトヨタ車、2割が韓国の現代車、1割がマツダ車かVW車、そして残りがフォード車やBMW車、現地のHolden車、三菱、ホンダ、スズキといった感じで日本車は本当にどのメーカーの車もよく目にした。セダンがほとんどだった。
娘の友人は、赤いカローラに乗っていた。カローラといっても日本国内のとはサイズが違い、カムリのような大きさだった。聞いてみるとホンダが欲しかったが値段が高かったとか。スバルも魅力的だったが、飛ばし屋というイメージがあるのでやめたそうだ。

また、後部にキャンピングトレーラーを牽引するヒッチメンバーというパーツをつけた車も多かった。友人によると、バケーションの時はキャンピングカーをけん引して自然に親しむのがオーストラリアの人々の楽しみだとか。
5.屋外カフェ
シドニーでもメルボルンでも、ほとんどの店が屋外にテーブルを出していた。冬なので寒いと思うのだが、でっかい屋外用ストーブの周りに座り、長時間飲食を楽しむ人が多い。店内でオーダーすると、番号札を渡され、それをテーブルに置いておくと品物を持ってきてくれる。





オーストラリアの人々は太陽の光が好きで、ともかく屋外で長く過ごすそうだ。お店にとっても狭い店内が何倍にも広がるわけだから、道路ではなく店の敷地の感覚なのだろう。